マルちゃん ごつ盛り 天ぷらそばとは?外観と特徴など
マルちゃん(東洋水産)の大盛りカップ麺、「ごつ盛り」シリーズより「ごつ盛り 天ぷらそば」をレビューする。
ごつ盛りシリーズは低価格な大盛りカップラーメンの中では人気商品で、2009年発売から20年以上続くロングセラー商品。
定番の「ワンタン醤油」や「コーン味噌」のほか、毎年の流行りやライバルを意識した新商品も投入されている。
過去には台湾ラーメンが流行ったときは「ごつ盛り 名古屋台湾ラーメン」が登場したり、油そばが流行したときは「ごつ盛り 油そば」を投入するなど、果敢な新規商品投入がなされる。
ただし、ある程度人気が無いとレギュラーに残らず、上記2つは現在では販売終了しラインナップからは消滅している。
今回レビューする「ごつ盛り 天ぷらそば」は、ごつ盛りシリーズとしては(記憶している限り)初の和風カップ麺で、ラーメンでも焼きそば(油そば)でもない「天ぷらそば」という新商品。
マルちゃんのカップそばといえば「緑のたぬき」が有名だが、はたしてごつ盛りの「天ぷらそば」はこれとどう違うのか気になるところ。
ちなみに「ごつ盛り 天ぷらそば」と同時期に「ごつ盛り きつねうどん」も同時に新発売。
こちらも同社の「赤いきつね」を連想させる商品となっており、赤いきつねファンは気になるところ。
マルちゃん ごつ盛り 天ぷらそばのパッケージ、カロリー、栄養成分など
カロリーは1食114gあたり548kcla。大盛りカップ麺に天ぷらが入っているのでまぁまぁ高め。
タンパク質は12.5g、脂質は27.6gと比較的高め。これは油揚げ麺に天ぷらが影響していると考えられる。炭水化物は62.4gと、大盛りカップラーメンらしい数値。
そのほかカルシウムが194mg、ビタミンB1およびビタミンB2がそれぞれ0.41mgと続く。
原材料名には植物油脂、とろろ芋、魚介エキスなど緑のたぬきで見たことあるような名前が並ぶ。
その他にねぎ、香辛料、小えびてんぷら、加工でん粉など。めんは84gと、大盛りカップラーメンにしては少々少なめ。
パッケージはマルちゃんのカップそばといえばどうしても緑色を連想するが、緑色は「ごつ盛り コク豚骨ラーメン」で使用済みなので間をとって紫色? ただし和風カップ麺らしく落ち着きと印象に残りやすいパープルを選択したと思われる。
「ごつ盛り 天ぷらそば」と「緑のたぬき でか盛り」との違い
「ごつ盛り天ぷらそば」と「緑のたぬき でか盛り」ではパッケージはもちろん中身が少し異なる。
「ごつ盛り 天ぷらそば」では通常サイズの天ぷらに対し、「緑のたぬきのでか盛り」ではデカ盛り専用の大きな天ぷらが入っている。
そのためフタを開けた時点でこの違いがすぐにわかる。
また、ごつもりの方は天ぷら以外の「かやく」がコストカットのため簡略化され、「かまぼこ」などのかやくも一切入っていない。基本的には天ぷらと麺、気持ち程度のネギだけなので少しさみしい部分もある。
また、めんの量も少し異なり、ごつもり 天ぷらそばでは84gに対し、緑のたぬき でか盛りでは100gと多め。
ただし実売価格はごつもり 天ぷらそばが定価100円前後に対して緑のたぬき でか盛りは245円と2倍以上の価格差がある。ごつもりは具材よりも麺が主体なので価格的にもコスパは高い。
マルちゃん ごつ盛り 天ぷらそばを開封&お湯を投入
フタを開ける。カップラーメンやカップ焼きそばのときはスープに少ないかやくの小袋が入っていたが、ごつ盛りシリーズにしてはコストがかかっていそうな天ぷらに粉末スープが入っている。
ぱっと見は「緑のたぬきの大盛り」に近いのだが…
本家・緑のたぬきにあった「小さいかまぼこ」はコストの関係なのか省略されている。また、別途の「七味唐辛子」もなし。
その天ぷらそばは、緑のたぬきとほぼ同じ雰囲気で小エビと青のり(?)入の揚げ玉をあわせたもの。
他のごつ盛りシリーズよりもかやくにコストがかかっているように思える。低価格ながら天ぷらが美味しいというのが「ごつ盛り 天ぷらそば」のウリか。
なお、小ねぎは粉末スープの中に気持ち程度入っていた。緑のたぬきよりも少ないかも。粉末スープの匂いは完全に緑のたぬきの香りと一致する。
マルちゃん ごつ盛り 天ぷらそばを実食
お湯を入れて3分後、フタをあけると匂いは完全に緑のたぬき。麺の感じも天ぷらそばもやはり緑のたぬき。
当然ながら食べると「緑のたぬき」だった(※管理人は北海道在住なので、あくまで北海道の緑のたぬき比べ)。かつお節のダシや濃いめの醤油など、マルちゃんらしい味付けで緑のたぬき好きならすぐにわかるあの味。
逆にいうとほぼ「緑のたぬき」なので、たぬきの独特の濃い味が苦手な人はごつ盛りの天ぷらそばも少々ダメかも。このあたりは好き好きが分かれる。
ただし、麺に関しては本家・緑のたぬきに見られた「ホシ」と呼ばれるそば殻の黒い部分を粗びきしたものを練り込んだ形跡が見られなかった。このあたりはごつ盛り化したときのコストカットによる影響だと思う。
天ぷらも緑のたぬきとほぼ同じで、指摘されてない限りは取り替えられても気づかないだろう。
もちろんどん兵衛の後乗せ式ではないので、サクサク感を感じたい人はお湯を注ぐ前に隔離しておいて、お湯を注いだあとに投入すべし。
かつての緑のたぬきではどん兵衛をマネして後乗せしようとおもっても、天ぷらがサクサクじゃなんかったので無理だったが、ごつ盛りの天ぷらは素の状態でもスナック菓子のようにサックサク。後乗せにも充分対応する。
一方で緑のたぬきの時にはあった小さなかまぼこが全く無いので少々寂しくも感じる。このあたりはちょい足しで自分でかまぼこやナルトを切って入れても良いのかも。
全体的には緑のたぬきよりもあっさりとしており、それでいて緑のたぬきよりも麺はボリューミーかつ天ぷらはいつもながら美味しいので価格的にも満足度は高いと感じた。
薄味に感じる人も居るかもしれないので、あらかじめお湯を既定値の線よりもちょい下に入れておいて、味見してから調節すると良い。
また、七味唐辛子が一切付属していないので物足りない人は別途用意すること。さらに家で食べる場合はネギを刻んで追加するとより風味が増して、見た目も含めてこれだけでもかなり美味しくなると思う。
加えて揚げ玉を追加投入すると、より油分が増して旨くなる。
マルちゃん ごつ盛り天ぷらそばの総評&オススメ度 ★★★★★
マルちゃんのごつ盛り 天ぷらそばは、ごつ盛りシリーズでありながら低価格でほぼ緑のたぬきの大盛りが味わえるコスパの高いカップそばだった。
これまでごつ盛りシリーズに無かったのが不思議なぐらいバランスよくまとまったカップラーメンで、期間限定とならずレギュラー商品として残りそうな予感がする。
特にごつ盛りシリーズは今までラーメン系か、カップ焼きそばの2ジャンルしかなかったので、これに和風シリーズとして「そば」と「うどん」が加わったことで100円前後の低価格カップラーメンながら選択肢が増えたことはとても嬉しいと思う。
良くも悪くもごつ盛りらしい「天ぷらそば」に仕上がっている。具材が少なすぎるのでそのまま食べると少々物足りないが、家で食べる際にネギやナルト、乾燥わかめなど、ちょい足しすると美味しさが格段にアップし、値段以上の満足感を得られる。
個人的にはおすすめの商品で星5つの満点とする。
恐らくライバルは明星食品が出している「旨だし屋 天ぷらそば 大盛」を強く意識しての商品。価格も中身もガチンコ勝負だから、比較対象であるのは間違いない。
100円前後で「大盛りの緑のたぬき」が食べたいときは迷わずオススメする。
なお、今回レビューした「ごつ盛り 天ぷらそば」と「ごつ盛り きつねうどん」は販売開始当初、甲信越・関東地区のみの販売だったが、2022年2月28日から販売エリアを拡大。「北海道・東北・静岡地区」でも購入可能となった。
加えて公式ページのラインナップでもしっかりと商品を確認できることから今後はレギュラー商品として販売していくものと思われる。
マルちゃん ごつ盛り天ぷらそばの購入情報
価格 税抜89円
内容量 114g(めん84g)
購入先 DZマート
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